2011年1月25日火曜日

TABOO な 思い出




数年前に
仙台の美術館で行われた
中川幸夫さんの個展のオープニングに行った。

その際、中川さんの衣装を先輩と分担して作った。

先輩は、スーツを。
(そのスーツが、今、原宿のVACANTで行われている中川さんの個展で飾られています。)

僕は、Tシャツとバッジを。



その際に、
オープニングで付ける用のバッジとは別に、
中川さんにプレゼントしたバッジが有る。



TABOO(タブー)バッジ。



華道会では、彼岸花を生ける事はTABOOとされて来た。

しかし、
艶かしく赤く
エレガントに広がっている
この花を
中川さんは好んで活けてらっしゃった。


黒地に
赤い彼岸花
そして
TABOOの文字。


そのバッジを
中川さんに渡したときの事を
昨日の事の様に
憶えてる。


僕:中川さん、バッジ作って来ました。


渡す。


中川さん:ありがとう。



中川さんがバッジをまじまじと視る。

そして僕の方を見て一言。



中川さん : 風刺が効いてるね。

僕: ありがとうございます。




本気で
何かを
発見し続けている大先輩と
何かを
共有出来た気がした。


そんなバッジを
今回のVACANTで行われている
中川さんの個展に際し
また作った。


当時作ったのは、65mm直径の物だったけど
今回は、40mm直径を作った。
TABOOの文字も
当時は 赤 だったけど
今回は 白 でまとめた。


今回の個展には、
中川さんご本人は
いらしていませんでしたので
代理で来られていた方に託した。


今回の
バッジを見て
中川さんは
どんな言葉を発するだろう。


多分、
風刺が効いてるね
ではない
気がする。

何故なら

数年前の
僕にとって
TABOOは
決まりのある世界に入り込み
正義だと思って行う
反逆行為だった。


でも
今は
TABOOが
単なる
反逆なんて
不自由な物とは思っていない。

そんな
変化した僕の作ったバッジを見て

中川さんは
このバッジに対して
何て言葉を発するだろう・・・

風刺が効いてるね
では無い気がする

そう願う。



改めて想った。


今の僕にとって
TABOOとは
何だろう?


そんな事を想いながら
TABOOバッジを
眺めています。


TABOO(タブー)
時を越えて
キラキラした
魅力ある
領域です。



ウィーーーーーッス。

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