2011年2月16日水曜日

僕が準備してた物事 其の五 終盤





鳴り響く
アフロビートの中
妻は息む(いきむ)。

フェラ・クティ
から
トニー・アレン

いつの間にか音が変化した頃・・・

息みのコツが
何となく見え始めた頃・・・

時間は?
8時半前後?
だったと思う・・・


病院の方々が
どんどん出勤して来る。

さっきまで
助産婦さん1人と僕等2人
計3人だった分娩室には

続々と人が増えて来る・・・


そこへ
院長先生登場!


少し
空気がピリっとする・・・

そこからは
院長先生主導で
息みが誘導再開される。


トニー・アレン の アフロニビート が
鳴り響く・・・


昨晩から付き添ってもらっている
助産婦さんが

院長先生をチラッと見る・・・

そして
一言助言を下さる。


助産婦さん:
お父さん(僕の事)。
そろそろ生まれそうなので
赤ちゃんの産声が聞こえる様に
音、少し下げますか?



僕:
はい。
分かりました。


僕も
院長先生をチラッと見る。



真剣な表情で産道を見つめ

はい!
続けて!
今!
はい!
息んで!


そうだな・・・
そろそろ来そうだな・・・
アフリカンビートじゃなさそうだな!



さあ!
僕が準備してた物事 其の五 終盤。

産み落とす時の
モーツァルト の おめでたい音。


胎教音楽界のトップスター
モーツァルトの音楽の中でも

心地良く
そして
勢いがあり
そいて
おめでたい
曲。

僕が選んだのは
行進曲 ニ長調K, 249
からの
セレナード第七番 ニ長調 『ハフナー』K,250

この曲が
おめでたい!理由は
こちら


華やかで勢いのある
この長調感!



さあ!
ラストーーーー!


息めーーーーー!


ウィーーーーーーッス!


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